時事

大阪都構想とは何か【結論:大阪市を廃止し、大阪府に権限を集中させること】

こんにちは、ピカです。

先日(2021/3/26)、大阪都構想についてのニュースが取り上げられているのを見つけました。

ミニ大阪都構想のような条例が4月から施行されるみたいですね。

でも、私は思いました。

このニュースの説明含め、普通の人は大阪都構想を理解できるのだろうか?

そこで、今回は、今さら感もありますが、誰でも分かるようにかみ砕き、

新聞やネットコラムよりも分かりやすく、大阪都構想とは何だったのかを解説したいと思います。

(ちなみに、私は大学で地方政治を勉強しておりました)

大阪維新の会が推進した「大阪都構想」の代替案とされる大阪府市の「広域行政一元化条例」案が26日、大阪市議会で採決され、維新と公明党の賛成多数で可決、成立した。二重行政解消のため、市の都市計画権限の一部を府に事務委託する内容で、全国初の事例となる。府議会では24日に可決されており、4月1日に施行される。

共同通信3/26の記事より 大阪「都構想」代替案条例が成立 全国初、地方分権逆行も(共同通信) – Yahoo!ニュース

※今回、解説させていただく、大阪都構想は、2015年と2020年に住民投票が行われたものです。今回のミニ大阪都構想の解説ではありませんのでご注意ください。

大阪都構想で大阪市が消える!?

大阪都構想とは、大阪市を廃止し、中核市並みの権限を持つ4つの特別区に再編することです。

つまり、大阪都構想が実行されると、大阪市は無くなります。

大阪市が無くなったら、どうするの?

という話ですが、その代わり、4つの特別区が設置されます。

例えが下手なピカ

キングスライム1体(大阪市)が、普通のスライム4体(特別区)になる感じかな

都構想によるメリット・デメリット(二重行政について)

じゃあ、大阪都構想によるメリット・デメリットは、なんなの?

という疑問を持っている方がいるかもしれません。

実はこれ、説明するのが難しかったりします。

大阪都構想は、税金を上げるなどの、一つの政策というよりも、大阪市を廃止するという仕組み自体を変えてしまう話だからです。

だから、具体例を出すのが難しい所ではあります。

しかし、大阪維新の会が主張しているメリットとしては、二重行政の解消が挙げられます。

今まで、大阪府と大阪市が似たような仕事をやっていて、それで無駄が生じていた。

大阪市を廃止して、大阪府に権限移譲すれば、二重行政が無くなるとのことです。

しかし、実はこれ、大阪都構想を発表してから、どんどん二重行政解消の取り組みが進み、

現在、無駄な行政事務がほとんど無くなってしまいました。

その点で言えば、大阪都構想を打ち出したこと自体には意味はありました。

また、大阪都構想では、大阪市が無くなり、4つの特別区が再編されます。

そこでまた、無駄な行政事務が発生するのではないかという懸念もあり、都構想を行ったから、100%行政事務が効率化されるとは言い切れない部分があります。

(ちなみに、保健所の数は現在、大阪市内に1つですが、都構想を行った場合4つになるそうです)

ピカ

しかも、無駄な行政事務かどうかって、判断がかなり難しいんだよね

東京都の都制度

特別区を持つ自治体として、東京都が挙げられます。

東京都も以前は、東京府で、東京市がありました。

しかし、東京市はなぜ特別区に再編されたかというと、戦争があったからです。

戦時中、東京市の市長が、国の方針に協力的ではない部分がありました。

そこで、国の政治家は、東京市を邪魔な存在だと考え、無くしてしまおうと考えました。

国は都制度を導入し、東京市長を無くし、特別区に再編。

国から派遣される官吏が都知事になり、権力を国に一本化させたのです。

ここで言えることは、都制度とは、中央集権的な考え方から生まれたものです。

もちろん、大阪都構想が実施された暁には、

大阪府知事(都という名称にはならない)に権限が集中する体制になります。

ピカ

大阪都構想の考え方は、地方分権の逆をいくもので、時代と逆行しているって、批判があったよね。

でも、権力を集中することで、判断がスピーディーになったりする面もあるから難しいね

大阪市民目線で考える

大阪都構想は、実施した方がいいか悪いかははっきり言えませんが、

大阪市民の目線から見ると、どうでしょうか。

権限は遠くなる

政令市である大阪市が無くなり、その権限の多くは大阪府に移行してしまうので、権限は遠くなるでしょう。

しかし、特別区(中核市なみの権限)は、より身近な存在になります。

役所は近くなるけど、権限はダウンサイジングしているといった感じでしょうか。

お金持ちの区or貧乏な区に組み込まれる可能性はある

大阪都構想で想定されている区割りでは、極力、財政的な格差が生まれないようにしていると思います。

(財政調整制度もあると思います)

しかし、やはり、お金持ちの区と貧乏な区で別れてしまうでしょう。

お金持ちの区に分けられれば今より良いサービスが受けられるかもしれません。

しかし、財政的に貧乏な区に分けられてしまった時は、今よりも公共サービスの質は下がるでしょう。

住所が変わる

大阪市が廃止されるわけですから、当然住所(名称)は変わります。

自分の住所に愛着があった人は、寂しいかもしれません。

書籍の紹介

「体制維新―大阪都」は、橋下徹氏と堺屋太一氏によって書かれた、大阪都構想の基本書です。

大阪都構想に関する本は様々出ていますが、ここに橋下氏の大阪都構想の考えの原点があります。

(もちろん、橋下氏が著者になっているため、大阪都構想は素晴らしいという主張です)

あなたはどのように考える?

大阪都構想とは、簡単に言ってしまえば、大阪市の権限を大阪府に移譲することです。

その為、大阪府の権限が強大化するため、よりスピーディーに大規模事業に取り組むことができて、

結果的には、大阪府の経済の活性化につながるかもしれません。

しかし、こればかりは、実際に都構想が実施され、その時の知事の手腕にかかっていると思います。

また、権力の集中によって、物事がスピーディーに決まる一方。

議論不足のまま、独裁的に物事が決まってしまう危険性も孕んでいます。

大阪都構想は、2度の住民投票を行い、どちらも反対多数。

大阪市民は都構想反対の立場を示しました。

世の中には、都構想によって恩恵を受ける人もいれば、そうでない人もいます。

皆さんは、どのように考えますか?

  • 大阪都構想が実現したとしても、現行の法律だと、「大阪都」という名称にはならない
  • 住民投票は法的拘束力のあるもので、2度の反対多数を大阪市民から受けた
  • 東京都は以前、東京府だった(東京市も存在した)

今回は、大阪都構想の本当にさわりの部分だけを説明いたしました。なので、かなり説明を省略した部分もあります。また、説明が明確に間違っている部分などがありましたら、ご指摘いただけると、大変ありがたいです。ちなみに、私は大阪都構想に反対でも賛成でもありません。ご了承ください。